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少女剣士、ぐずの肥満児、失恋、ゲーム、大学時代、永遠の仲間
それはわたしにしても同じことだ。どんなに一生懸命稽古しても、君津さんの目に留まることはない。彼が好むのは、剣道ではなくお茶とかお華とかをやるような女の子だ。彼がすきなのは三年生の誰々だと、妹の気持ちも知らずに能天気な兄が教えてくれていた。クラス委員をしているそのひとは知的で落ち着いた雰囲気を持っていて、実際にはピアノとバレエを習っているそうだけれど、たしかにお茶やお華も似合いそうだった。あんなひとと比べてたら、わたしなどは棒を振り回すただのガキ大将だ。君津さんに近寄っていくにもチャンバラで切り結ぶ以外に方法がない。
すると、いまさらながらに自分の立場がよくわかった気がした。それまで、わたしは何でもしゃにむに我を通せば思うようにならないことなどないと思っていた。田辺にはそういう強い主張や自尊心や意地のようなものが欠如しているのだと思っていた。たしかに君津さんには届かないが、少なくとも自分は田辺よりは優秀な人間であり田辺よりは世界の中心に近い場所にいて、彼を保護してやるのは余裕からくる慈悲心だと思っていた。でも気づいてみれば、田辺もわたしも大した違いはなかった。好きなひとに好きだと堂々と言えるだけのものを己に備えておらず、駄目だとわかっていてもなお告白するだけの勇気などもない。
問 「それはわたしにしても同じことだ」とありますが、どんなことが同じなのですか。
問 「彼を保護してやるのは余裕からくる慈悲心だと思っていた」とありますが、「余裕からくる慈悲心」ではなく、何だったのですか。
e:「慈悲心」とは?
F:「苦しみ悩む者をあわれみ、いつくしむ心」ですね。
e: 「慈悲心」ではなく、何だったのか?
F: 「あわれみ」などでは決してなかったのだと思い直している部分に着目すればいいのです。。
e:高岡は田辺のことを
F:「強い主張や自尊心や意地のようなものが欠如しているのだと思っていた」
e:「少なくとも自分は田辺よりは優秀な人間」
F:であると感じていました。
e:田辺より高い立場から、
F:田辺をあわれんでいるのだと信じて
e:疑わなかった?
F:ところが、「わたしの秘かな憧れ」を
e:「田辺に見透かされている」
F:ことを知り、しかも、「同病相憐れむといった心持ちか、あるいは武士の情け」
e:高岡のことを口に出してからかったりしなかった
F:田辺を見直していますね。
e:好きな人に相手にされず
F:告白する勇気もなく
e:すきな相手の理想からほど遠いという点では
F:「田辺もわたしも大した違いはなかった」ことに気づくのです。
e: 結局、高岡は田辺を「あわれんで」「保護」していたのではなく
F: 自分自身と似たような痛みや欠陥をもっている田辺だからこそ
e: 「保護」していたのだ?表面的には正反対に見えるかもしれないが・・・
F: そうですね。仲間意識に近いものからきた
e: 同じ痛みを持つ者をかばおうとする?
「それに、ぼく、もうすぐ転校するし」
わたしはゆっくりと首を回して彼を見た。
「どこに?」
「東京」
「そうか」
わたしはなんとなく道の端にしゃがみ込んだ。目の前を川が流れている。水量は少なく、乾いた土手には手を切りそうな薄の葉が揺れている。そんなものを眺めながらしばらく黙っていた。
問 「目の前を……揺れている」とありますが、この表現から「わたし」のどのような気持ちが読み取れますか。
e:【表現から読み取れる気持ち】を問う設問ですか?
F:平成4、7、9年に出題されています。
e:【表現の効果】や【表現の理由】とは違いますな。
F:【気持ち】に限定して答えさせる問題です。
e:「心情」というのは?
F:登場人物の言動からだけでなく、
e:”情景”からも判断できる?
F:表現と”対比”させて考えるのがポイントです。
e: これはなかなか手強い問いですね。麻布によく出題される問題でしょ!?
F: 麻布に限りませんが・・・・・・
e: これが解けないと・・・いわゆる”合否問題”でしょう?
F: この問題を征すれば
e: 物語文を制し
F: 入試を征する!?
e: ところで、「川の流れ」は?
F: 「目の前に川が流れている」から判断します。
e:つまり、どういうことですか?
F:「川の流れ」を「時間の流れ」ととります。
e:なるほど・・・それで?
F:長文の最後の文章である点
e:それと、田辺が「転校する」ことを聞いた直後の表現であることからも?
F:今までの時の流れを振り返っていると考えるわけですね。
e: 次に「水量は少なく、乾いた……」は
F: 田辺とどんな付き合い方をしてきたか、というのがヒントですね。
e:自分と実は同類であったことがわかった田辺とは
F:本当の付き合いをしてこなかったのではないか・・・
e:誤解の多い?
F:底の浅い付き合い方をしてきてしまったんではないか・・・
e: さらに「手を切りそうな」「薄の葉」は?
F: 「薄の葉」は何でしょう?。
e:もしかして、田辺と別れることへの感傷?”手を切る”?”別れ”?
F: そして、「後悔」「さびしさ」を頭に置きながら、どうして後悔するのか、どうしてさびしいのか?
e: 文章の最後の方をうまくまとめていけばいいんですかね?
F: 心情というのは登場人物の言動からだけでなく、情景からも判断できるとさっき述べました。
e: 表現と対比させて考えるのがポイントも。
F: ところで、”薄”の花言葉は「心が通じる」だそうです。
e: 枯尾花
F: 「山は暮れて 野は黄昏の 芒かな」
e:与謝蕪村?
F: 幽霊の正体見たり枯れ尾花
e: 高岡は幸が”薄”い?
F: もかけてますかね???
e: とにかく”別れ”と”後悔”は
F: ”つきもの”ということで……
学校生活はまるでゆりかごの中にでもいるようだ。いろいろな人が許してくれる。学校の中は変に平等で、私たちはどんなことでもお互い言い合える。ただ、ひとたび、学校の外の世界に出たら、どうなるだろう。突出した能力のあるものは、自分の能力を上手く使い、上手く世の中を渡っていく。そうでない人間はなんとか自分と世の中との折り合いをつけて、「なんとか」生きていく。わたしがこの小説を読んでいて1番感じたのは「特別」じゃない人間の哀しさだ。才能は努力や誠実さを、時にいとも簡単に飛び越えてしまう。それは理不尽にさえ見えるけれど、でも、わたしは「あきらめる」ことを知っている人間を、愛おしいと思う。たとえ特別な才能には恵まれなかったとしても。
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<過去並びに現在指導中の私立・国立小学校>
ー指導人数が多い順にー
洗足学園、精華、聖徳学園、国立学園、日出〔市川〕、淑徳、玉川学園、文教大附属、小野学園、聖徳大附属、成蹊、桐朋、宝仙、立教、学習院、慶應幼稚舎、光塩、成城学園、暁星、早実、星美、田園調布雙葉、白百合、作新学院、聖学院、川村、国立音大附属、東横学園、千葉日本大附属、御茶ノ水附属、筑波大附属、学芸大竹早、学芸大小金井、学芸大世田谷、横浜国立大附属、埼玉大附属、山形大附属
開成中学昭和49年~平成16年
麻布中学昭和49年~平成16年
武蔵中学昭和49年~平成16年
駒場東邦中学昭和51年~平成16年
筑波大附属駒場中学昭和51年~平成16年
灘中学昭和51年~平成16年
神戸女学院中学昭和51年~昭和63年
ラ・サール中学昭和51年~昭和63年
桜蔭中学昭和51年~平成16年
女子学院中学昭和51年~平成16年
雙葉中学昭和51年~平成16年
慶應義塾普通部昭和51年~平成16年
慶應義塾中等部昭和51年~平成16年
慶應義塾湘南藤沢平成6年~平成16年
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学習院中等部昭和51年~平成16年
販売価格 1教科 1年分 500円~1000円〔解答解説付き〕
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2016年 国語記述 ラストスパート生 限定募集
秋は中学入試の合否を決する”天王山”ー秋を制する者は入試を征するーと言われる所以です。
秋は中学入試の『合否』を決する゛天王山゛-秋を制する者は入試を征するといわれる所以です。秋といえば、言わずと知れた徹底した志望校対策に尽きます。と、言っても第2、第3志望校対策も平行して同時進行しなければなりません。その上、最終的な志望校決定の目安になる大手進学塾の合判や学校別合判テスト対策も必要です。しかし、自ら進んでそれらを完璧にやりこなすことはなかなか至難です。だからと言って、塾もそんなにあてにはできません。それらの対策を個人別にはやってくれないからです。秋-最後の追い上げ-ここで、プロチュータの出番です。その効果のほどは絶大です。なぜなら、マン・ツー・マンによる個人対応で上記の対策に対してフォローできるからです。座右の師=プロチュータ-それも、20%の合格可能性を80%にしてしまう゛ミラクルチュータ゛を持つ-これが合格への近道だと断言できます。志望校合格のカギ、それは、徹底した①本命校対策②押さえ校対策③学校別合判対策ができるプロチュータの存在です。キー・ワードは゛一石(師)三鳥(対策)゛!!そして、この秋、ライバルに決定的な差をつけ、゛合格゛の2文字を勝ち取りましょう。
「国語記述」を苦手とする生徒が目立って多くなってきています(朝日新聞平成8年11月10日付)。その理由は今までの進学塾では決定的な学習対策がなされていないからです。
ご存知のように、ほとんどの進学塾の場合、来る日も来る日も「切り張りプリント」と「テキスト授業」です。これでは本番に通用する受験生が育つわけがないでしょう。
そのため、最近の入試では特に御三家・筑駒・駒東中では「国語記述」で合否が決まるとさえ言われています。他の教科では差がつかないからです。また、入試問題では「記述式」が多くなって決定的に差がでてしまうからです。
「国語記述」を伸ばすにはどうすれば良いのでしょうか?
それは読書・作文だと言われ、それに反対するつもりはありませんが、入試まであと5ヶ月。もっとすべきことがたくさんあるはずです。
それは、たとえば、開成中なら「論理性と物語の本質」を、麻布・武蔵中なら「物語の本質」を、筑駒・灘中なら「論理性と詩の本質」を徹底的に理解することです。そこから明快な解答が導かれるのです。それを理解した地点で問題を眺めてみると、こんな易しい問題もないことに気づくはずです。
すると、従来、たとえば御三家の国語は6割とれれば合格点といわれてきましたが、私たちの指導からすれば8~9割以上とれても不思議ではないことになります。
御三家レベルの入試はどんな生徒も解いてみなければわからない不確定のものですが、国語における、この2~3割アップが『合格』をより確実なものにするでしょう。難関校では、誰しもよくできる算数や他の教科では差がつきません。指導法が、確立しておらず、知識のつめこみが役に立たない国語記述で合否が決まるのです。
ここでは徹底した発想力・思考力の養成と学校別対策集中指導で他の受験生と国語記述力で決定的な差をつけます。
国語記述は短期では差がつかないとあきらめている人も多いでしょう。なるほど知識、特に漢字の学習ではそれが言えるかもしれません。しかし、これだけ毎年傾向が同じ入試問題では対策の方法というものが確実にあります。
それは感受性とか直観力という曖昧な問題ではなく、あくまで科学的に分析できるものであり、考え方と発想の方法を教えることで短期に習得できるものです。それぞれの進学塾が各学校の入試問題に対する模範解答を出していて、それを見ると各進学塾のレベルが手にとるように分かってきます。
とりわけ、御三家の国語問題に対する「記述解答」には驚かされます。これでは合格できないであろうと思われるようなもの、あるいは、逆に子供が到底書けないような高度なものが堂々と出されています。ここでは、子供が考えられ、書ける。しかも、合格し得るレベルで指導します。
『開成・麻布・武蔵・駒東・筑駒・慶應・栄光・聖光・灘中への国語』・・・・・・・小6
個人別「オリジナルカリキュラム」に基づき、「カルテノート」「カリキュラムレコード」を作成。万全のフォロー体制。
・開成中への国語記述・・・・・・・・・・・・論説文・物語文の徹底解読と論理と発想力の特訓
・麻布・駒東・武蔵・栄光中への記述・・・物語文の本質の徹底解読と心理分析の特訓
・慶應普・中・藤沢・聖光中への国語・・・論説文・物語文と随筆文の徹底解読と語彙力・文法の特訓
・筑駒・灘中への国語記述・・・・・・・・論説文・随筆文・物語文・詩の徹底解読と論理的思考力の特訓
・櫻蔭中への国語記述・・・・・・・・論説文・随筆文の徹底解読と論理的思考力の特訓
[募 集]・・・若干名 [入会金]・・・10000円
[期 間]・・・2017年1月末日
[1時間]・・・10000円(教材費・交通費込)
[教 材]・・・『実物大過去問題(平成元年~28年)・2017年予想問題』
・早中・早実・早高・海城・巣鴨・桐朋・渋幕・学習院・暁星・成蹊・西大和中への国語・・・・・・・小6
[募 集]・・・若干名 [入会金]・・・10000円
[期 間] ・・・2017年1月末日
[1時間]・・・7500円(教材費・交通費込)
[教 材]・・・『実物大過去問題(平成元年~28年ー早高・西大和中は別)・2017年予想問題』)
・開成・麻布・武蔵・駒東・筑駒・慶應・栄光・聖光・灘・櫻蔭中への国語(基礎)・・・・・・・・小5
[募 集]・・・10名 [入会金] ・・・10000円
[期 間]・・・2018年1月末日
[1時間]・・・7500円(教材費・交通費込)
[教 材]・・・『学校別記述秋期オリジナルテキスト(基礎)』
ここでは、読解問題を一律にする指導から脱却し、国語学習の理想環境を設定して、あらゆる教科の基礎である語彙力や考える力そのものの向上を目指すとともに開成・麻布・武蔵・駒東・慶應・筑駒・灘中「合格」に必要な「国語基礎力」を養成します。
総合的な「受験国語力」をじっくり熟成する上記校受験のための個人指導です。
「読解、記述指導」と「文章をまとめる力」の徹底指導を行い、本物の「受験国語」とあらゆることの基礎である「言葉で考える力」と「語彙力」を根本的に養成します。
※ご指導までのプロセス
①お電話でお問い合わせ下さい。ご面談の日時を決定します。
②ご面談(御父母とお子様)
③ご入会のご検討
④ご入会時に指導曜日・時間を決定します。
⑤「指導契約書」の作成
⑥指導開始
実績 SINCE 1987 信頼
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℡ 090-1732-9873(代表直通)
代表: Pro-Tutor 福田浩
E-mail expertforum1987@mail.goo.ne.jp
・〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西2-2-6
・受付:平日午前9時~午後10時
・時間外は留守電またはメールにてメッセージを承ります。
※どうぞお気軽にお電話またはメールを下さい。スタッフ一同お待ちしております。
<過去並びに現在指導中の私立・国立小学校>
ー指導人数が多い順にー
精華、国立学園、聖徳学園、淑徳、宝仙、日出〔市川〕、聖徳大附属、成蹊、玉川学園、桐朋、立教、学習院、慶應幼稚舎、光塩、成城学園、暁星、早実、星美、田園調布雙葉、白百合、小野学園、文教大附属、作新学院、聖学院 川村、国立音大附属、洗足学園、東横学園、千葉日本大附属、御茶ノ水附属、筑波大附属、学芸大竹早、学芸大小金井、学芸大世田谷、横浜国立大附属、埼玉大附属、山形大附属
5年 「組分け・昇降テスト 対策」
「入室選抜テスト 対策」
「マンスリー実力確認テスト 対策」
「志望校診断サピックスオープン 対策」
[募集人数] 10名 1時間 5000円(教材費・交通費込)
開成中学昭和49年~平成18年
麻布中学昭和49年~平成18年
武蔵中学昭和49年~平成18年
駒場東邦中学昭和51年~平成18年
筑波大附属駒場中学昭和51年~平成18年
灘中学昭和51年~平成18年
神戸女学院中学昭和51年~昭和63年
ラ・サール中学昭和51年~昭和63年
桜蔭中学昭和51年~平成18年
女子学院中学昭和51年~平成18年
雙葉中学昭和51年~平成15年
慶應義塾普通部昭和51年~平成18年
慶應義塾中等部昭和51年~平成18年
慶應義塾湘南藤沢平成6年~平成18年
早実中学昭和51年~平成17年
早稲田中学昭和51年~平成18年
海城中学昭和51年~平成18年
巣鴨中学昭和51年~平成18年
桐朋中学昭和51年~平成18年
学習院中等部昭和51年~平成17年
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